フォーラム・シンポジウム

2014年度(平成26年度)開催実績

札幌市長選公開討論会

3月19日道新ホール

参加者:本間奈々氏(元総務省自治大学校研究部長)
秋元克広氏(前副市長)
飯田佳宏氏(元衆院議員秘書)
春木智江氏(共産党道委員会副委員長)
=立候補表明順

29日告示、4月12日投開票の札幌市長選に立候補する4氏が、19日に札幌市中央区の道新ホールで開かれた公開討論会(北海道新聞社主催)で、道都のまちづくりに関する政策や思いを語った。。公共交通や人口減少などをめぐる論戦に、約200人が聞き入った。

道知事選公開討論会

3月18日道新ホール

参加者:佐藤のりゆき氏(フリーキャスター)
高橋はるみ氏(知事)
=立候補表明順

26日告示、4月12日投開票の道知事選に出馬を表明している現職の高橋はるみ氏(61)とフリーキャスター佐藤のりゆき氏(65)による公開討論会(北海道新聞社主催)が18日、札幌市中央区の道新ホールで開かれた。原発再稼働や人口減少問題など北海道が直面する重要課題をめぐり、両氏による初の論戦に約500人が耳を傾けた。

道内主要政党による公開討論会「日本と北海道の針路を問う」

11月27日道新ホール

参加者:船橋利実氏(自民党道1区支部長)
横路孝弘氏(民主党北海道代表)
松木謙公氏(維新の党道ブロック代表)
包国嘉介氏(公明党道本部幹事長代行)
畠山和也氏(共産党道委員会書記長)
=解散時の勢力順。政党要件を満たし、解散時点で道内を基盤とする衆参いずれかの国会議員を擁する政党を対象

12月2日公示、14日投開票の衆院選に向け、北海道新聞社は27日、道内主要政党による公開討論会「日本と北海道の針路を問う」を札幌市中央区のホテルさっぽろ芸文館で開いた。5氏が出席し、消費税率引き上げ、人口減少問題、原発再稼働などをめぐって議論を交わした。

道新フォーラム「現代への視点2014~歴史から学び、伝えるもの」

11月24日道新ホール

出演:なかにし礼氏(作家・作詩家)
姜尚中氏(聖学院大学学長・東大名誉教授)
保阪正康氏(作家・評論家)
野村六三氏(北海道新聞編集委員)

保阪正康さん、姜尚中さん、なかにし礼さんの3人が、来年の戦後70年を前に「平和こそ引き継ぐべきものだ」などと、それぞれの視点を語った。フォーラムは6回目。会場は約700人の聴衆で埋まった。
講演で、保阪さんは自由主義者やクリスチャンでありながら、国策としての戦争で死んでいった特攻隊員の遺書などを紹介し、「私たちも時代とどう向き合って生きるか、自分はどこに立っているかを日々問われている」と指摘。
姜さんは「『戦後』とは、憲法に結実した平和ではないか。小さな命も、かけがえのないものだという価値観を大切にする平和こそ、若い世代に引き継ぐべきものだ」と述べた。
なかにしさんは旧満州(現中国東北地方)で生まれ育った体験を語りながら、「何度も棄民され、国家とは、個人に何をしてくれるのかと考えた。(原発事故の)福島の人たちも棄民されているのではないか」と問題提起。自身の詩「平和の申し子たちへ!」を朗読した。続いて3人によるトークセッションも行われた。

「TPPでどうなる私たちの生活」

11月4日道新ホール

出演:春香クリスティーン氏(タレント)
東山寛氏(北大大学院講師)
長谷川しづ氏(北海道消費者協会非常勤講師・北広島消費者協会副会長)
平岡敏幸氏(北海道農協青年部協議会副会長)
長瀬清氏(北海道医師会会長)

環太平洋連携協定(TPP)が道民生活に及ぼす影響について考える学習会「TPPでどうなる私たちの生活」が4日、札幌市中央区の道新ホールで開かれ、参加者約350人が専門家らの解説に耳を傾けた。
道経連、道医師会、JA北海道中央会など42団体でつくる「TPP問題を考える道民会議」が主催した。女性タレント・春香クリスティーンさんの質問に道内各分野の専門家4人が答える形で、農業、地域経済、健康保険制度などへの影響について語りあった。
北大大学院の東山寛講師は、中国の消費拡大で、自給率のもともと低いジンギスカン用羊肉価格が道内で上がっていることに触れ「TPP参加で食料自給率が下がれば、経済成長著しい中国に北海道があらゆる食品で買い負けるかもしれない」と指摘した。北海道農協青年部協議会の平岡敏幸副会長は、日本の農業生産コストは米国やオーストラリアの2~3倍であることを紹介し「いくら品質が高い農産品を作っても、これだけのコスト差を埋めて販売するのは難しい」と話した。

港湾整備と地域経済の発展~苫小牧港と北海道の未来

9月10日グランドホテルニュー王子

出演:松田久一さん(JMR生活総合研究所代表)
金子弘道氏(帝京大経済学部地域経済学科教授)
江頭和彦氏(博多港ふ頭社長)
加藤真人氏(飛島コンテナ埠頭社長)
長岡久人氏(苫小牧埠頭社長)
石井吉春氏(北大公共政策大学院教授)
寺澤純氏(北海道新聞苫小牧支社長)

国際物流や港湾整備を専門とする研究者らでつくる「苫小牧港の未来を考える研究会」と苫小牧埠頭(苫小牧)は9月10日、苫小牧市内のホテルで、8月に北海道新聞社から発刊した「港湾整備と地域経済の発展~苫小牧港と北海道の未来」の出版記念シンポジウムを開いた。
基調報告では、JMR生活総合研究所(東京)の松田久一代表が「地域産業としての次世代自動車産業」、帝京大経済学部地域経済学科の金子弘道教授が「道産食料の輸出戦略と苫小牧港」をテーマに講演。松田氏は「次世代自動車産業を誘致して雇用を創出すべきだ」、金子氏は「農産物を加工して付加価値の高い製品をつくり輸出増加につなげることが重要だ」などと述べた。
博多港ふ頭(福岡市)の江頭和彦社長、飛島コンテナ埠頭(愛知県)の加藤真人社長、苫小牧埠頭の長岡久人社長、北大公共政策大学院の石井吉春教授によるパネルディスカッションも行われた。各社の社長が自社の概要やコスト削減の工夫などを紹介した後、苫小牧港の未来に関して討論し、石井教授は「人口減で貨物の減少も予想される中、苫小牧港が生き残るためには、ほかとは違う特色を打ち出すことが不可欠」などと強調した。

道新フォーラム「伊藤整文学賞25年の歩み」

6月13日小樽市民センター マリンホール

出演:池澤夏樹氏(第5回評論部門受賞)
角田光代氏(第22回小説部門受賞)
黒井千次氏(作家、第1回から選考委員)
菅野昭正氏(作家、第1回から選考委員)
井上一郎氏(伊藤整文学賞の会会長)

小樽ゆかりの作家・評論家の伊藤整を顕彰する「伊藤整文学賞」が25回目を迎えた今年で終了した。
最後の贈呈式が行われた6月13日、同賞の足跡を振り返る道新フォーラムが小樽市民センター・マリンホールで開かれた。
受賞作家の池澤夏樹さんが「伊藤整文学賞と文学の地域性」と題して講演。
続いて池澤さんと、共に第1回から選考委員を務めた作家の黒井千次さんと文芸評論家の菅野昭正さん、受賞作家の角田光代さん、文学賞の会会長の井上一郎さんによるパネルディスカッションが行われた。
賞が文学界で担ってきた役割や、地元小樽に残したものについて語り合った。